まず構えたときの見た目ですが、ヘッドを並べてみるとそれぞれに異なる形状をしていることがわかります。PARADYMアイアンはオフセットが少なく、リーディングエッジがストレートで、トップブレードも一般的な厚み。コンパクトにも見えるフォルムで、とても構えやすいです。PARADYM Xアイアンは、オフセットもトップブレードの厚みも大きなものとなっており、とても安心感を与えてくれます。わずかですが、PARADYMアイアンに比べてヘッドが全体的に大きく感じます。ただフェースを比べれば、PARADYMアイアンもPARADYM Xアイアンも同じサイズに見えます。オフセットやトップブレードの厚みによって、大きく見えているだけかもしれません。
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PARADYM MAX FASTアイアンは、PARADYMアイアン、PARADYM Xアイアンとは異なる方向の形状となっています。フェース面の高さがやや低く抑えられており、ヘッド長が3モデルのなかでいちばん長く見えます。オフセットはPARADYM Xアイアンよりも少なめで、意外にもトップブレードはPARADYMアイアン以上に薄く見えます。長めのヘッドで安心感をもたらしつつ、薄く見えるトップブレードにより、シャープに振り抜いていけそうなイメージも与えているという感じでしょうか。
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クラブを持ってみると、やはりPARADYM MAX FASTアイアンは軽く感じます。ただし、シャフトだけがものすごく軽くなっているという感じではなく、ヘッドとの重さのバランスも良い雰囲気で、振り抜きやすそうです。一方、PARADYMアイアンとPARADYM Xアイアンは、同じような重量感です。こちらも、ヘッドとシャフトの重さのバランスがちょうどいいように感じました。
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実際に試打したのは全モデルのI#7と、PARADYMアイアン、PARADYM MAX FASTアイアンのI#5です。何より衝撃的だったのは、ボール初速です。ここ数年の、AI FLASHフェースが導入されたアイアンも、かなりの速さでしたが、「PARADYM」シリーズは明らかにそれらを超えています。インパクトした途端、あっという間にボールは遠くまで到達しています。初めて採用されたスピードフレーム構造とフォージド455フェースカップの威力をまざまざと見せつけてくれました。
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それでいて球の上がりやすさも、ものすごいです。I#7もそうでしたが、とくにI#5を打ったときに本当に驚かされました。PARADYMアイアン、PARADYM MAX FASTアイアンのいずれのI#5も、これまで使ってきた5番アイアンでは体験したことがない高さで、気持ち良く飛んでいきます。距離が違うのですぐにそうではないことがわかりますが、一瞬、7番アイアンを打っているのではとさえ思わせる打ち出しと弾道です。これも、新しいスピードフレーム構造による低重心化の恩恵なのでしょう。アイアンで高さが出ないという方には、とても心強いモデルになってくれるのではないでしょうか。また低重心化により、フェース下部でのヒットにも強い印象を受けました。
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ボール初速とボールの高さがこれまで以上なのですから、もちろんキャリーも強烈です。自分のアイアンではとても届かないような場所に、ボールが着弾します。ぜひ機会があれば、正確に距離の比較もしてみたいところですし、また、実際のグリーンに向けて打ってみて、ボールの止まり具合の差も確認できればと感じました。
ボールのつかまりの良さは、いずれのモデルも優秀でしたが、やはりPARADYM XアイアンとPARADYM MAX FASTアイアンのほうが、PARADYMアイアンよりも一段、やさしくつかまってくれるという印象です。PARADYM Xアイアンはオフセット、PARADYM MAX FASTアイアンは振り抜きの良さで、ボールをよりしっかり捉えられるという感じでしょうか。
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打球音については、先に書いた強烈なボールスピードの分、やや弾き感のある高音となっています。ただ、手に伝わってくる感触については、音とは少し印象の違う、柔らかさも覚えるものでした。1ピースの軟鉄鍛造アイアンなどと比べれば、もちろん硬めということになるのでしょうが、「PARADYM」シリーズのアイアンだけを打っていれば、気にならないレベルだと感じます。
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ここまで「PARADYM」のドライバー、フェアウェイウッド、ユーティリティ、アイアンの試打レポートをお届けしてきましたが、毎年のことながら新しいテクノロジーには驚かされます。「もう、これ以上のものは出ないのでは?」と思わせながら、また今年も確実に進化を果たしています。ぜひ、みなさんもお店でお試しになり、体感してみてください。
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