国内男子ツアーでは、全26戦のうちオデッセイパターは、半分を超える15勝を挙げ、勝率は57.6%に上りました。また、使用率も全試合でNo.1を記録し、年間累計では54.7%(ダレルサーベイ調べ)。使用率・勝率ともに、オデッセイパターの数値は圧倒的でした。
河本力プロ(Photo by JGTO images)
全15勝中6勝が2022年登場のニューモデルだったということも、特筆すべきことかもしれません。ELEVENパターが計3勝(関西オープンゴルフ選手権競技、中日クラウンズ、JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品)、TRI-HOT 5Kパターが計3勝(~全英への道~ミズノオープン、ASO飯塚チャレンジドゴルフトーナメント、三井住友VISA太平洋マスターズ)でした。ここにWHITE HOT OGパター(3勝)、2-BALL TENパター(2勝)も加えれば、全11勝。現行モデルの強さが際立っていたと言えます。
左上/ELEVENパター、右上/TRI-HOT 5Kパター
左下/WHITE HOT OGパター、右下/2-BALL TENパター
左下/WHITE HOT OGパター、右下/2-BALL TENパター
一方、国内女子では全38戦で27勝を挙げ、勝率はなんと71%を記録しました。昨年は38試合中16勝で勝率は42%でしたから、大幅なアップです。
モデル別では、全27勝のうち15勝と、WHITE HOT OGパターの強さが目立ちました。より細かく見ていくと、WHITE HOT OG ROSSIEパターが5勝、WHITE HOT OG 2-BALL BLADEパターが4勝、WHITE HOT OG #1W CSパターが3勝、WHITE HOT OG #7Sパターが2勝、WHITE HOT OG ROSSIE Sパターが1勝でした。また、ELEVENシリーズの3勝(2-BALL ELEVEN CHパター2勝、ELEVENパター1勝)も見逃せないところです。
左から/WHITE HOT OG ROSSIEパター、WHITE HOT OG 2-BALL BLADEパター、WHITE HOT OG #1W CSパター
今年は、チームキャロウェイの多くのプレーヤーが優勝したことも、うれしいニュースでした。男子では、河本力プロがデビューイヤーながら、WHITE HOT OG ROSSIE Sパターで2勝(Sansan KBCオーガスタゴルフトーナメント、バンテリン東海クラシック)し、ハイライトはなんといっても、石川遼プロの三井住友VISA太平洋マスターズ勝利でしょう。ツアー通算18勝目は、2019年の最終戦以来となる約3年ぶりの優勝です。
左から/WHITE HOT OG #7Sパター、WHITE HOT OG ROSSIE Sパター、2-BALL ELEVEN CHパター
石川プロが手にしていたのは、おなじみL字のエースパターではなく、TRI-HOT 5K THREEパターでした。このモデルは2戦前から投入し、3戦目での優勝でしたが、その後も最終戦まで続けて使用(計6戦)していました。石川プロはこれまでも何度か、エースとは異なるパターを採用したことがありましたが、すぐにエースに戻るのが従来のパターン。これだけ長期間にわたったのは、いかにTRI-HOT 5K THREEパターを気に入っているかの証でしょう。
石川遼プロ(Photo by JGTO images)/TRI-HOT 5K THREEパター
女子では、3人のプレーヤーが優勝を果たしました。先陣を切ったのが上田桃子プロで、TRI-HOT 5K ONEパターを手に4月の富士フイルム・スタジオアリス女子オープンを制すると、6月のアース・モンダミンカップでは木村彩子プロが、METAL X MILLED #2パターでツアー初優勝をしました。ちなみに上田プロは現在TRI-HOT 5K DOUBLE WIDEを使用しています。こちらも要チェックです!
上田桃子プロ(Photo by Getty Images)/TRI-HOT 5K ONEパター
そして、その木村プロの勝利を挟み、昨年に続いての複数回優勝を達成したのが西村優菜プロでした。WHITE HOT OG #7Sパターで、6月のニチレイレディスと7月のニッポンハムレディスクラシックに勝利。ランキングも、2020-2021年シーズンと同じく5位に入り、パッティングのスタッツでは1ラウンドあたりの平均パットが4位(前シーズンは8位)、パーオンホールの平均パットが6位(前シーズンも6位)と、安定感抜群でした。
西村優菜プロ(Photo by Getty Images)/WHITE HOT OG #7Sパター
多くの話題と感動を生んだ2022年国内ツアーでしたが、来シーズンはいったいどんな様相となるでしょうか。オデッセイパターのさらなるパフォーマンスにも、期待が膨らみます。ぜひ2023年も、キャロウェイ・スタッフプレーヤーの活躍も含めて、ご注目ください。