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石井良介プロが教える「OPUS(オーパス)」ウェッジのソールの選び方。 | キャロウェイゴルフ公式サイト

石井良介プロが教える「OPUS(オーパス)」ウェッジのグラインドの選び方。

2024.08.20 招待する
先日発表された新製品OPUS(オーパス)ウェッジ。その名はワインの世界最高峰・オーパスワンから頂いたもの。フェース面、溝、ヘッド形状など全てにおいてバージョンアップした一品は、その名に恥じないパーフェクトな仕上がり。そうなると残るは実戦のみ。ということで出揃ったラインアップを試打職人・石井良介プロがコースで入念にテスト。それぞれの個性を浮き彫りにした。

スピン性能が魅力のオーパスは「T/C/S/W」4つのソールグラインドをラインアップ

前作JAWS RAWウェッジには4つのソール形状があったが、今回のオーパスにも「T/C/S/W」という4つのソールグラインドパターンが用意されている。それぞれの特徴と、どんなゴルファーに合うのかを教えてもらいます。

石井『ソールの形状は4つありますが大きく分けると2種類。オートマチックでお助け要素があるSとW。マニュアル的に操作できるTとCです。例えば、バンカーが苦手な人はバンスを使えずリーディングエッジ側からクラブを入れがちですが、SやWなら普通に振ればヘッドが潜らずに抜けてくれます。一方、自分がボールに対してどれくらいの高さで打っているのかがわかり、バンスの量を増減させながらコントロールしたい人にはTやCがいいでしょう』

では、その前提でSとWの違い、およびTとCの違いを分析してもらいます。

スクエアに構えてシンプルにアプローチしたい。
ミスに寛容なソールを求めるなら「S」「W」グラインドがオススメ


■スクエアに構えてもソールが機能してくれる「S」グラインド

石井『スクエアに構えた時にもソールが機能してくれるのがSグラインドです。フェースを開いたりせず、スクエアに構えて打ちたいゴルファーにフィットします。また、あらゆる打ち方、スイングに対応するソールということも言えます。ミスに対しても寛容なソール形状なので、チャックリしそうになってもある程度はカバーしてくれます』

【バンスバリエーション】10/12
【ロフトバリエーション】48/50/52/54/56/58/60

■ソール幅が最も広く、寛容性に優れた「W」グラインド

石井『4つのソールタイプの中で最もソール幅が広く、最もミスに寛容なのがWグラインドです。丸みがある幅広ソールと、頂点がトレーディングエッジ側にあるバンスが特徴で、これらがクラブの推進力を作ってくれます。チャックリやトップといったミスに対してケアしてくれるソール形状です』

【バンスバリエーション】12/14
【ロフトバリエーション】50/52/54/56/58/60

自分好みの打ち方ができるソールを求めるなら「T」「C」ソールがオススメ

■ツアープロが好む“開けばバウンスが効いてくれる”「T」グラインド

石井『スクエアに構えた時にリーディングエッジの高さが最も低くなるのがTグラインドです。ソールのリーディングエッジ側と後トレーディングエッジ側、ともに大胆にカットしてあります。トレーディング側のソールにボリュームを持たせていて、ソール面の跳ね返りも意識した打ち方ができるソールです』

【バンスバリエーション】6
【ロフトバリエーション】58/60

■あらゆる技術に対応する“器用なソール”を求めるなら「C」グラインド

石井『トゥからヒールまでのトレーディングエッジ側を広めにカットしてあり、あらゆる打ち方・技術に対応する最も“器用”なソール形状です。フェースを開いた時に削ったバンスを当てながら打てる人に向いています。また、振っても飛ばないボールを打ちやすいグラインド(ソール)でもあります』

【バンスバリエーション】8
【ロフトバリエーション】58/60

「T」と「C」は上級者限定のグラインド?『いいえ、そんなことはありません』

こう聞くと、SとWはアベレージゴルファーやビギナー、TとCは上級者向きにも聞こえるが、打ってみた感じはどうなのだろう?

石井『確かにC にはチャックリを助ける要素はありません。でも難しいわけではなく、いろいろなことができる自由度があるということ。ヘッドがボールの下を潜ってスコンと抜けることもあるけれど、コントロールして軟らかい球を打ったりスピンもかけられる。TはCに比べると、フェースを開いた時にヘッドが浮く感じを作っておきやすいと思います。プロはおしなべてこういったウェッジが好きですが、上からドンと打つ人はSが好きというように、上級者にもSやWを使いたい人はいます。要は打ち方次第。TやCは上級者向きという言い方はミスリードになると思いますね。例えばピンまで20ヤードから、上げて寄せるのか、ピッチ&ランか、ランニングか、どの選択をするかで適したソールが違うということ。そう考えた場合に、大体どんなことでもできるのがS。Sでフェースを開いた時に打ちづらいと思えばTやCといったように選択肢が分かれていくでしょう』

横スクロールでご確認ください

では、石井プロ自身がオーパスを使うとしたら、どのタイプのグラインドを選ぶのでしょうか?

石井『僕はCを使いこなせる自信がないのでTだと思います。Cは夏休みの自由研究の課題といったところです(笑)。マットの上から打った時に”スパッと抜ける”と表現されるのはTやC。Wになるとバンスが邪魔だと感じる人が少なからずいると思います。でも、そもそもバンスには、ボールのどこにクラブを入れるかガイドする役割があります。その点、Wは安定して同じところに入るようにできている。一方、TやCは開き方によって入る場所を変えることができます。バンカーに例えるなら、出すだけならW、砂が軟らかいバンカーならSやW、砂が硬ければTかCといった感じ。もちろん砂が硬くてもちゃんと打てればWでも出ますけどね』

自分に合うソールは見えてきた? 次はロフト選びを考えてみよう

まずは「S」グラインドのロフト56度を第一候補にしてみるのがいいでしょう。

ウェッジ選びではロフトのセレクトも悩みの種。バリエーションが多いのは歓迎だが同時に迷う要素にもなる。

石井『ロフトについては56度を試し、上の番手とのギャップを埋めていくのがいいと思います。仮に使っているPWのロフトが46度なら、50、56、60度の3本。ロフトピッチにこだわりたい人は4度ピッチで50、54、58度にするという具合です。ただ、昨今はPWのロフトが44度前後になっているので、そうなると48度が必要になるかもしれません。一般アマチュアの方で飛び系アイアンを使っているなら一番下は56度でいいと思います。フワっと上げるアプローチが好きなら58度でもいいですが、その場合ボールが浮きすぎない52、54度あたりが1本あると便利だと思います』

ちなみにオーパスのロフトは48度から。60度は受注生産となっている。このあたりからもアマチュアがセットアップしやすいロフト構成になっていることがわかる。ウェッジ選びで困っているなら56度で多面展開していないソールをもつSかWを選べば、ほとんどの人はハッピーになるということだ。

石井『アドレス目線で見た場合に4タイプの差異はわかりませんが、持った時に重さがある場所がそれぞれ違い、その重みでフェースが開きやすいかどうかがわかります。アマチュアの方は、まずしっかりソールを見ていただき、どこを地面に当てればいいのか確認していただくといいでしょう。それについてはオーパス自身がアピールしていますから。また、ウェッジに求めるものが漠然としていて、何を使ったらいいのかわからない人はSから入るといいと思います。Sを打ってみて、例えばもうちょっとフワッと上げたければT、もっとフワッとならC、チャックリするならWという感じで選ぶことができます』

素材も構造も違う限定モデル「オーパス プラチナム」は“コンセプトカー的存在”

オーパスには数量限定のオーパス プラチナムも用意されている。ソールはJAWSウェッジで好評だったZグラインドとSグラインドだが、ヘッド素材を変え、ヘッドの上部にタングステンを配して高重心設計にしている。

石井『オーパス・プラチナム限定のZグラインドはリーディングエッジ側をガッツリ落として段差を作り、ちょっと上から入れても受けがあって潜らないような作りになっています。面もありながら後ろ側をしっかり落としてあるのでロフトを寝かせても立てても打てる。刺しても刺さらず、寝かしてもダフらないソールと言えます。万能なソールでオーパスにZがないのが惜しいくらい。SやWでは物足りず、TやCはハードという人にハマるでしょう』

オーパス プラチナムはオーパスの“コンセプトカー”的な存在。このモデルは数量限定で、販売は公式オンラインストアおよび、CALLAWAY SELECTED STORE限定発売です。石井プロの試打でもオートマチックにスピンが入る守備範囲の広いモデルであることが判明。4つのソールのいいところだけをとったオートマチック系の究極とも言えそうだ。

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