2026.03.06

最新のAi-DUAL・インサート搭載モデルは、Ai-DUALパターに、ゼロトルクのSquare 2 Square TRI-HOTパター、Ai-DUAL Square 2 Squareパター、半円アライメントのAi-DUAL 1/2-BALLパターなど、すでに豊富な顔ぶれとなっていますが、このたび、そこに「Ai-DUAL TRI-BEAMパター」が加わることとなりました。TRI-BEAMという名のとおり、ラケットホーゼルを採用しているモデルです。
「Ai-DUAL TRI-BEAMパター」の詳細に触れる前に、あらためてAi-DUAL・インサートの構造とテクノロジーについて振り返っておきましょう。最大の特徴は、Ai-ONE・インサートのように2層構造を採用しながら、2層のどちらも樹脂製(Ai-ONE・インサートは樹脂とアルミニウム)となっているところです。約1万5000回のシミュレーションと72種類のプロトタイプ製作を行って完成したもので、ボールを打つ側に柔らかい樹脂、内側に硬めの樹脂を配置しています。

もちろん設計は、AIによって行われており、2つの樹脂が張り合わされている面は、Ai-ONE・インサートの裏側のように、複雑に曲がりくねったものとなっています。この独特の形状は、Ai-ONE・インサートの場合、トウ側やヒール側などに打点がバラついてもボールスピードが大きく変化しないことを目指してつくられたもので、これによりボールの転がる距離が安定するという効果を生んでいました。

一方、新しいAi-DUAL・インサートの場合は、同じくボールスピードの変化を最小限にすることに加え、ボールに与えられる回転までも考慮しながら、AIが設計しています。一般的に、ボールがフェースの上側に当たると順回転がかかり、下側でのインパクトではバックスピンが入ります。これはギア効果によるもので、結果、上側の打点ではボールがしっかりと転がり、逆に下側の打点ではボールが比較的転がらないということになります。

Ai-DUAL・インサートでは、曲がりくねった複雑な形状により、ヒットした位置に関係なく、安定して順回転をボールに与える性能も実現。ボールスピードと回転の両方が安定することで、Ai-ONE・インサート以上に一貫性のあるパッティングをプレーヤーにもたらします。なお、この安定した順回転には、Ai-DUAL・インサートの表面に入れられた、二等辺三角形のような断面の溝、F.R.D(Foward Roll Design)グルーブも貢献しています。この溝には、垂直に対して19度の角度をつけた斜めの面が構成されており、ここにボールが当たることで、より順回転がかかるようになっています。

この強力なインサートに、ラケットホーゼルまでもが組み合わされたのですから、新しい「Ai-DUAL TRI-BEAMパター」のミスヒットに対する強さは、オデッセイの現行モデルのなかでも№1と言っていいかもしれません。ラケットホーゼルは、2023年のTRI-BEAMパターで初めて登場し、その後、Ai-ONE TRI-BEAMパターでも採用されたものです。

強さの秘密は、特徴的なトライアングル形状にあります。ホーゼルが下部に向かうに従って末広がりとなり、広い範囲でヘッドを支えるスタイルとなっています。これにより、打点位置がトウ側やヒール側にずれたとしてもヘッドがブレにくく、方向性のバラつきやインパクトのパワーロスを抑制。意図どおりのパッティングを実現しやすくしてくれます。
わかりやすいのは、テニスラケットの例です。かつての古いタイプのラケットでは、フェースとグリップの間のシャフトはシングルでしたが、現代では、途中から2本に枝分かれしてフェースを支えるスタイルがスタンダードです。2本のほうが、スイートスポットを外したときでもフェース面がねじれにくく、ボールをコントロールしやすいと言われています。TRI-BEAMパターから始まったラケットホーゼルも、同様のことが言えるでしょう。
「Ai-DUAL TRI-BEAMパター」のヘッドタイプは#1、#7、DW、JAILBIRD MINI、2-BALLの5種類で、それぞれにヒール寄りのスタンダードなネック位置のモデルとセンターシャフト仕様のCSが用意されています。

これらのヘッドに装着されているのはSTROKE LAB 90シャフトで、#1と2-BALLのパター長さは33、34インチの2種類。一方、#7、DW、JAILBIRD MINIには33、34インチに加え、女性ゴルファーにも使いやすい32インチモデルも設定されています。発売開始は3月20日が予定されています。